2012年03月10日

英五輪委、「握手の危険性」を選手団に忠告




英国五輪委員会(British Olympic Association、BOA)は、

7月27日に開幕するロンドン五輪の英国選手団に、病気をうつされて夢を台無しにする恐れがある

「握手の危険性」について注意を促した。

 英五輪委のイアン・マッカーディー(Ian McCurdie)医務部長は、

多くの選手が食事や宿泊をする選手村では病原体が山火事のように広がる可能性があると指摘。

「よく手を洗ったり、ハンドフォームを使ったりすることがリスクを軽減することを理解している限り、

握手をするのは穏当なことだ」と述べ、病気は食器やドアノブなどあらゆる物を通じて感染する

可能性があるため、「手を清潔に保つことが何よりも重要だ」と強調した。

 2010年にインドのニューデリー(New Delhi)で行われた英連邦競技大会

(Commonwealth Games)では水泳選手の間で病気が広まり、実力を発揮できなかったり、

出場断念に追い込まれたりした選手も出るなど、選手村の衛生状態が問題になった。

 英五輪委は五輪に参加する550人余りの代表選手と約450人のサポートスタッフに対し、

病気はけがと並んで競技に悪影響を与える要因だとし、健康へのアドバイスをまとめたリストを作成した。

 英国五輪委がまとめたリストには、睡眠不足や長時間の活動、新しい環境への不適応などが

挙げられている。英国選手は自国の大観衆の前で競技するプレッシャーも感じるだろうとしている。








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2012年02月18日

ヒマラヤ氷河の融解速度、従来予測の10分の1





アジアに住む約10億人に水を供給しているヒマラヤ山脈で氷河や氷冠が融解し、

失われている速度は、当初懸念されていた速度の10分の1程度だという研究結果が9日の

英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。

 2003〜2010年に観測された衛星データの解析方法が向上し、明らかになったもので、

氷河や氷冠、グリーンランドや南極を覆う大陸規模の氷床など、

地球全体の凍結地域をこれまで算出した中で最も正確だという。

 同観測期間中に融解した氷の量は、地球全体で約4200立方キロメートルに達した。

これは、観測期間と同じ8年間で海面を1.2センチ上昇させることができる量だ。

しかしその大半はグリーンランドと西南極氷床が融解した水で、

氷河や氷冠の融解分は海面上昇値にして3.2ミリにすぎなかった。

 論文の共著者で米コロラド大(University of Colorado)極地・高山研究所

(Institute of Arctic and Alpine Research)のタッド・フェファー(Tad Pfeffer)教授は、

特に「アジアの高山について我々の研究では、同期間中に年間4ギガトンの消失しか認めなかった。

他の研究では年間50ギガトンという報告さえあるが、大きな違いだ」と述べている。

 解析により、ヒマラヤの水の多くが失われているのは、ヒマラヤ山地のすぐ南側に位置する

巨大な平原であることが明らかになった。そこでは古代の帯水層の水が、雨水による補給だけでは

間に合わないペースで井戸からくみ上げられている。

 同教授によると、これまでの衛星データに基づいた解析では、こうした帯水層からの水を誤って、

氷河の融解分として計算するなどの誤りがあったという。

 すでに地球温暖化の影響が出始めているアジア地域は、しばし猶予を与えられたかにみえるが

フェファー教授は、だからといって破壊的な変化がなくなったわけではなく「氷河消失の速度は

予測していたよりも遅かったが、水はやはり大量に失われている」と警告している。

 現在の予測では21世紀末までに、海面は50〜100センチ上昇すると予測されているが、

新しい解析方法によって、上昇の程度や速度についていっそう正確な予測が期待される







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2012年02月11日

米9歳少女、同時に6つの臓器移植 術後回復も順調





米マサチューセッツ(Massachusetts)州ボストン(Boston)のボストン子ども病院

(Children's Hospital Boston)は5日、6つの臓器移植手術を受けた9歳の少女が

目覚ましい回復を遂げていると発表した。

 メーン州(Maine)出身のアラーナ・シェベネル(Alannah Shevenell)ちゃんの手術は1月31日、

同病院で行われた。2008年以降悪化の一途をたどっていたアラーナちゃんの悪性のがん性増殖は、

胃と肝臓、膵臓(すいぞう)、食道、小腸、脾臓(ひぞう)をむしばんでいた。

 同病院は声明で「アラーナちゃんは祖母に付き添われて100日ほど当院に入院し、

複数の内臓を危険にさらしていたまれな進行性がんの治療を受けた。

だが他のあらゆる治療が失敗したため、当院の小児移植センターのヒュンベ・キム(Heung Bae Kim)

所長は、アラーナちゃんの腫瘍を摘出し、腫瘍があったことで傷ついた6つの内臓を置き換える、

複数の内臓移植手術を提案した」と述べた。

 アラーナちゃんと同じ血液型で同じ体格の子どもが最近死去したことから、

同時に複数の臓器移植手術を行うことができた。

 キム所長は、現地紙ボストン・グローブ(Boston Globe)に、アラーナちゃんが完全に

回復することを見込んでいると述べ、「彼女は、活動という点で実質的な制約を受けることはなく

なるだろう」と語った







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2012年02月04日

睾丸に超音波」、新たな避妊法の可能性 米研究





ラットの睾丸に超音波を当てて精子の数を減らすことができたとする論文が、

28日の英医学誌「Reproductive Biology and Endocrinology(生殖生物学・内分泌学)」

に発表された。将来的に、安価で信頼性が高く、可逆的な(元に戻せる)

男性向け避妊法として活用できる可能性があるという。

 米ノースカロライナ大(University of North Carolina)医学部のジェームズ・ツルタ

(James Tsuruta)博士率いる研究チームは、ラットの睾丸に超音波振動子で発生させた超音波

(3MHz)を当てたところ、実験期間を通して生殖細胞が減少したことを見出した。

 論文によると、超音波振動子とラットの皮膚の間は生理食塩水で満たして超音波の伝導体とし、

睾丸は37度に温めて実験を行ったという。最良の結果が得られたのは、超音波を15分間当てる

セッションを2日の間隔を開けて2回行うという方法で、生殖細胞の数をゼロにすることができた。

 不妊症ではない男性は通常、1回の射精で3900万個以上の精子が放出される。世界保健機関(WHO)は、

精子の数が1ミリリットルあたり1500万個未満の場合を低精子濃度と定義している。

 ツルタ氏は「ラットは人間とは違い、精子が極めて少ない状態でも妊娠させることができる。

だが、われわれが行った非侵襲性の超音波避妊法は、不妊症でない人間の通常の量をはるかに

下回るレベルまでラット体内の精子を減らすことができた」と指摘する。

 この方法による避妊効果がどれだけの期間続くのか、複数回行っても安全なのかを調べるため、

さらなる研究が必要だと、同氏は付け加えた




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2012年01月29日

トラウマになるような出来事」目撃したらすぐに寝てはダメ、米研究





交通事故の目撃など、トラウマ(心的外傷)になるような衝撃的な出来事に遭遇した直後に睡眠を

とると、そのときの感情や悪い記憶が定着する危険性があるとの研究が、

米専門誌「神経科学ジャーナル(Journal of Neuroscience)」に掲載された。

 研究を行ったのは米マサチューセッツ大学(University of Massachusetts)の研究チーム。

健康な男女106人を対象に実験を行った。

 まず男女に複数枚の画像を順に見せ、それぞれに対する感情的な反応を評価させた。

画像の中には「不安な」光景を描写するものも含まれていた。

 その後、休憩中に被験者の半数に睡眠をとらせ、もう半数には睡眠をとらないようにさせた。

12時間後、被験者たちは再び画像の評価を行った。

「睡眠は記憶だけでなく感情反応も保持していた」と、神経科学者で論文の共同執筆者の

レベッカ・スペンサー(Rebecca Spencer)氏は研究結果を語った。

■睡眠は基本的に良い効果、PTSDには逆効果か

 英紙ガーディアン(Guardian)は、従来の研究では「睡眠によって否定的な感情が緩和され、

より合理的な観点から起きたことを観察できるようになる」とされており、

今回の研究結果がそれらと矛盾していることを指摘している。

 スペンサー氏は米ABCニュースに対し、「確かに『一晩寝かせて考える』のが普通は良いことだと

いうのは事実」と述べ、睡眠によって記憶力だけでなく他の認知機能も高まることを指摘。

「ただ、本当にトラウマになるような出来事やただならぬ出来事が起きたときは、

起きていた方が良いでしょう」と語り、衝撃的な出来事の後になかなか寝付くことができないと

いう体の生理的な反応は案外健康的なことなのかもしれないと付け加えた。

 スペンサー氏は大変な出来事を乗り切る際には睡眠に頼るのではなく、

起き続けていることを検討してもよいだろうと提言する一方で、今回の研究結果が

心的外傷後ストレス障害(PTSD)に対する示唆になる可能性はあるものの、

日常生活における精神的ダメージに対しては睡眠不足を推奨しないと語った。

「ある日がひどい日だったからといって、その日はずっと起きているべきということにはならない。

私たちは回避すべきことを知るために、ある程度の記憶や感情的な状況を保持しておくべきだ。

私たちはそこから学んでいるのだから」





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2012年01月25日

2012年はどんな年?風水師と占星術師に聞く





2012年はどのような年になるのだろうか。米大統領選では誰が勝利するのか、

欧州連合(EU)は解体へと向かうのか――23日に世界各国の中国人コミュニティーが春節(旧正月、

Lunar New Year)を迎える中、中国の風水師たちに聞いた。

 風水師や占星術師らは、龍が自然災害を起こし、危機にある欧州を中心に金融を

不安定にすると話している。

 香港(Hong Kong)の著名風水師、アンソニー・チェン(Anthony Cheng)氏は、

「辰(たつ)年である2012年、欧米の経済が景気後退の影響を拭いきれていないため、

世界経済は不安定な状態になる」と述べる。

 米国からの良いニュースは期待できるが、欧州については不安な要素が読める――

そう語るのは有名な風水師の蘇民峰(ピーター・ソー、Peter So)氏だ。

「欧州の回復はそう簡単に期待できない。2014年ごろまで厳しい状況が続きそうだ。

ただ米国経済については2013年に好転する可能性もある」(蘇民峰氏)

 投資に関しては、中国とロシアが最善の策かもしれないとチェン氏。この2国の新興市場は、

乱高下の予想される2012年の中では最良だろうと予想した。

■不況、汚職、洪水、地震――でも人類滅亡はなさそう

 チェン氏はまた、今年1番の驚きの1つは中国からやってくるだろうと語った。

中国では今秋、中国共産党第18回党大会が開催され、指導部の交代が予定されている。

「2012年の下半期、中国で腐敗スキャンダルが発覚する。

香港と中国本土では複数の高官が辞職を余儀なくされるだろう。うち何人かは収監される」と話したが、

関わるであろう人物の名前には触れなかった。

 陰陽五行では、2012年の干支が水に関係する「壬(みずのえ)」にあたり、

これは「富」と同時に「災害」も意味するという。

 香港の著名占星術師、楊天命(Alion Yeo)氏は、タイや中国南東部などで洪水が多く

発生すると話す。蘇民峰氏もほぼ同じ読みをしているが、さらに地震の発生についても触れた。

「インドネシア、パキスタン、インド、そして四川(Sichuan)省、

雲南(Yunnan)省、貴州(Guizhou)省で多くの地震が起きる傾向にあるだろう」(蘇民峰氏)

 古代中国では占星術や風水などが発達したが、太平洋の反対側では、

別の方法によって未来が予想されていた。南米のマヤ地域を中心として栄えた

マヤ文明の暦は2012年12月21日に世界が滅びることを示しているという人もいる。

 このことについて蘇民峰氏は、そのようなマヤ暦の解釈はナンセンスだと言う

歴史研究家らと同様に、「人類滅亡など、ばかげている」と述べた







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2012年01月11日

巨大キットカットで「きっと勝つ」、東大生が受験生にエール




「きっと勝つ」という語呂にかけて大学受験シーズンを迎える受験生を応援しようと、

東大生たちが作ったチョコレート菓子「キットカット」の巨大版が13日、披露された。

縦100センチ×横60センチ×厚さ20センチ、重さは約80キロ








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2012年01月07日

ベラスケス





英競売ボナムズ(Bonhams)がロンドン(London)で開いたオークションで7日、

17世紀スペインの画家、ディエゴ・ベラスケス(Diego Velazquez)の絵画「Portrait

of a Gentleman(紳士の肖像)」が300万ポンド(約3億7000万円)で落札された。

この作品は、その存在が昨年初めて明らかになったもの。

「Portrait of a Gentleman」は、典型的な17世紀の襟元の衣服に、

口ひげと顎ひげをたくわえた中年紳士の肖像画。2010年8月、オックスフォード(Oxford)の

ボナムズに19世紀の英国人画家、マシュー・シェパーソン(Matthew Shepperson)の

一連の作品が持ち込まれた際、その中に含まれていた。

 ボナムズがX線検査などの鑑定を行った結果、この絵画がベラスケスの手によるものだと確認。

さらにアイルランド・ダブリン大学(University of Dublin)のベラスケス専門家、

ピーター・チェリー(Peter Cherry)氏からもお墨付きを得た。

 ボナムズの古典名画を担当する、アンドルー・マッケンジー(Andrew McKenzie)氏は

「西洋芸術の全史を通じて、ベラスケスは最も偉大な天才画家の1人。

そのベラスケスの失われていた作品の発見は、生涯に一度あるかないかの経験だ」と語った










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2012年01月05日

スマートフォン使用で体を痛める人が増加、使いすぎにご用心





スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末のユーザーたちにとって悪いニュースがある――

「テキスト・ネック」や「テキスト・サム損傷」といった症状が増えているのだ。

 英国の医療専門家は、小さな画面を長時間眺めたり、小さなキーを打ち続けることによって、

体を痛めることもあると警告を発する。しかも、こういった症例は、

ハイテク機器の人気が高まるにつれて増えている。

■指や腕に痛み

 英国では、スマートフォンでインターネットを利用する人が増えている。

世論調査会社YouGovが9月に実施した調査によると、英国人の44%が1日30分〜2時間、

通話以外の用途で携帯電話を使っていた。

「スマートフォンの使いすぎで親指がけんしょう炎になった患者を診たが、

彼女は痛みのために何週間も手を使えなくなっていた」と、英国カイロプラクティック協会

(British Chiropractic Association、BCA)の

ティム・ハッチフル(Tim Hutchful)氏は語る。

 公認理学療法士協会(Chartered Society of Physiotherapy)のサミー・マルゴ

(Sammy Margo)氏は、「人間の体は、小さすぎるキーのついた小さすぎる電話を使うために

作られてはいないんです」と語り、上肢の痛みが原因で音声認識ソフトよる

操作に乗り換えた患者もいると話した。

■首にも注意

 専門家たちは、手の損傷だけでなく、小さい画面を長時間前かがみになって

のぞき込む姿勢にも問題があると指摘する。

「人間の頭部の平均重量は4.5〜5.5キログラム」とハッチフル氏。耳から肩、そして腰、

ひざ、足首まで一直線に垂直になるのが「体重が効果的に支えられる」理想的な姿勢だという。

 だが、スクリーンを眺めるために頭部がいつも前かがみになっていると、姿勢の悪さから、

頭部が最大で4倍重く感じられ、体全体に負担がかかることになる。

「テキスト・ネック」は、英国の勤労者の50人に1人がかかっている反復運動過多損傷(RSI)の1つだ。

筋肉やけん、神経などを損傷する症状で、特に首と上肢に多く、

長時間コンピューターやPCのマウス操作をする人がかかりやすい。

■スマートフォンは40分まで?

 RSIはフランスの病気休暇の主な原因になっている。パリ(Paris)の理学療法士で

整骨医のエマニュエル・リボアル(Emmanuelle Rivoal)氏は、

「1日に5時間以上画面の前で過ごすことが原因で」痛みを訴える患者が最近増えていると語る。

 ハッチフル氏は、スマートフォンを悪者扱いするつもりはないと前置きした上で、

スマートフォンの利用時間を40分以内に抑えることを勧めた







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2012年01月04日

プレスリーの実の娘」、100億円求めて提訴 米国




自分は故エルビス・プレスリー(Elvis Presley)の生き別れになった実の娘だと主張する

スウェーデン人女性が、プレスリーの遺産管理人と遺族を相手取り、遺産相続や中傷で苦痛を

味わったことへの慰謝料など1億3000万ドル(約100億円)を求める訴訟を起こした。

 原告のスウェーデン人女性、リサ・ヨハンセン(Lisa Johansen)さん(43)の訴えによると、

ヨハンセンさんは「ロックンロールの帝王」、プレスリーの実の娘で、

1977年にプレスリーが死去したあと、ヨハンセンさんが誘拐されることを恐れた母親によって

スウェーデンに移住させられたという。ヨハンセンさんは、自分の母親はプレスリーの妻だった

プリシラ(Priscilla Presley)さんで、プリシラさんとプレスリーの娘、

リサ・マリー・プレスリー(Lisa Marie Presley)さんはヨハンセンさんの

身代わりになった偽物だと主張している。

 ヨハンセンさんは以前、自分の生い立ちを記したという自伝『I, Lisa Marie』を出版した。

だが、ヨハンセンさんがDNA鑑定を拒否したことから、出版社から2000年に訴えられている。

その後の10年間、ヨハンセンさんは、ほぼ忘れられた存在だった。しかし、

最近になってプレスリーの遺族との確執が表面化したことから、

再びヨハンセンさんの主張に注目が集まっている。

■グレースランド訪問がきっかけ

 ヨハンセンさんは11月21日、米テネシー(Tennessee)州メンフィス(Memphis)地裁で提訴した。

そのきっかけとなったのは8月、プレスリーの命日にヨハンセンさんが夫や4人の子どもとともに、

プレスリーの邸宅と墓地があるグレースランド(Graceland)を訪れたことだった。

 その数日後、ヨハンセンさんの法律上の代表者のもとに、プレスリー家の弁護士、

マーティン・シンガー(Martin Singer)氏から書簡が届いた。

ヨハンセンさんがグレースランドの職員に対し、自分とプレスリー家が親しい関係にあると

自慢したことを「とっぴで奇怪な詐欺行為」と非難する内容だった。

 シンガー氏は書簡のなかで、「私の依頼人の家族に対し、リサ・ヨハンセンが抱いている

奇妙な執着や、自分が本物のリサ・マリー・プレスリーだという途方もない主張は、

リサ・ヨハンセンの信用性を骨抜きにするものだ」と述べて、

ヨハンセンさんの主張を真っ向から否定している。

 ヨハンセンさんは1992年にもグレースランドを訪れているが、シンガー氏によると、

ヨハンセンさんはこの時、リサ・マリーさんに成り済ましてプライベートルームに入り、

室内の備品を持ち出し、警報が鳴ったため逃げたという。

 シンガー氏もグレースランドの代表者も、この件についての取材に応じていない。

一方、ワシントンD.C.(Washington D.C.)でヨハンセンさんの広報を担当している

マリア・スケリー(Maria Skelly)氏は、ヨハンセンさんは、

プレスリー家とのさまざまな問題を家族の中で内々に解決したいと願っていたが、

プレスリーの遺族はヨハンセンさんを遠ざけたいとの意図から、

ヨハンセンさんが二度と何らかの要求を携えてグレースランドに来る気を起こさせないよう、

「挑発的で敵対的」な態度をとってきたと述べた。

 公判の日程はまだ決まっていない











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